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検診・健診センターで働く放射線技師の仕事内容・働き方

健診センターへ転職をお考えのご経験者向けに、健診センターでのリアルな「仕事内容」「働き方」について余すことなくお伝えいたします!

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健診センターって意外に自分に合ってるかも?

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仕事内容を見たけど、やっぱり病院やクリニックの方がいいや・・

などなど、ぜひ判断材料のひとつとしてご覧ください!

もくじ

病院・クリニックと「健診センター」の違いとは?

健診センターのお仕事の話の前に、まず「病院」や「クリニック」との違いを理解することが大切です。この違いを理解しておくと、実際に働いたときに

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自分のイメージしてたのと違う!やっぱり前の職場が良かった・・

なんてことが少なくなりますよ!

たとえば、風邪を引いたら?

風邪をひいたら薬を飲んだり、体を休めたりしますよね。でも、風邪を引くとだるいし、仕事を休んだりと大変です。なので、大抵の人は予防接種を受けたり、体を鍛えたり、栄養のあるものを食べたりします。

これを、医療用語に置き換えると
  • 風邪をひいて薬を飲む、休養する ⇒「治療医学」
  • 風邪をひかないようにする ⇒「予防医学」

病気やケガの診断、治療をする施設が病院やクリニックであるのに対して、風邪をひかないようにするところ、もしくは「あなたはもうすぐ風邪をひきそうです」と教えてあげる施設が健診センターなのです!

つまり、健診センターで働くということは、「予防医学」を主に扱う仕事に就くということになります。

よくある「健診」と「検診」??

本題に入る前に、混同しやすい「健診」と「検診」の違いについて解説します。

1)健診
「健診」とは、いわゆる健康診断のことをいいます。国が義務として国民に行うもの(学校や会社の健康診断)と、個人的にうけることが出来るもの(人間ドック、脳ドックなど)があります。


2)検診
一方「検診」は、ある特定疾患の早期発見を目的としています。がん検診が代表的で、胃がん検診・肺がん検診・大腸がん検診・乳がん検診などがあります。

施設によって、健診だけを行っている施設や、人間ドックなどにオプションとしてがん検診を取り入れている施設など、多種多様です。中には、病院と健診施設の両方を兼ね備える施設まであります。

このように健診センターといっても中身をみるとかなり違いがあるので、お仕事先として選ぶ場合はよく調べることをおすすめします。

健診センターのくわしい仕事内容

健診センターでは、施設の規模によってかなりモダリティの内容が違ってきます。検診を取り入れた施設も含めて、主なモダリティをあげみました。

健診センターで主に携わる撮影業務
一般(X線)撮影 健診センターには必ずある装置ですね。胸部レントゲン撮影が主な仕事になります。肺がんの早期発見や、肺結核・肺炎などの炎症や異常、心臓や大動脈の異常などをスクリーニングします。
規模が大きい施設だと1日に数十人~数百人単位になります。
CT検査 大規模な健診センターや、病院と併設して作られている施設に設置されています。
胸部レントゲンで異常を指摘された方、肺がんのリスクが高い方などに対して、精査として胸部CT検査を行ったり、大腸がん検診の一環として、ここ数年世界レベルで話題の「CTコロノグラフィ」を行う施設も少しずつ増えてきました!
また、胸部CT検査では「肺がんCT検診認定技師」という認定資格があり、取得を目指している放射線技師さんも多いです。
これらの検査では「一次読影」といって、医師が健診者の画像を読影する前に、診療放射線技師が画像を見て、異常の指摘を行うという体制を取り入れているケースもあります。
MRI検査 「脳ドック」を実施している施設で取扱いが多い装置です。脳ドックでは、脳や脳血管の疾患に対するスクリーニングを行います。撮影するシーケンスは「T1、T2、FLAIR、MRA」がほとんどです。「DWI、T2*」などといった急性期疾患に対する撮影はほとんどありません。
マンモグラフィ 主に乳がんのスクリーニングを目的としたマンモグラフィを行います。この分野の女性の診療放射線技師の役割はとても大きいです。「すべて女性が検査します」を売りに広告を出している健診施設がたくさんあり、女性技師に対するニーズは高いです。
この検査には「マンモグラフィ認定技師」という認定資格があります。
胃・大腸の透視検査(バリウム) 主に胃がんのスクリーニングを目的とした胃透視(バリウム)検査を行います。診療放射線技師の技術があらわになるモダリティです。撮影法も確立されており、慣れてくるとひとりあたり3分~5分で終わります。
こちらも「胃がん検診専門技師」という認定資格があります。
超音波検査 主に腹部を対象とした検査を行います。超音波(エコー)検査は、検査の対象となる臓器に超音波を当て、その跳ね返ってきた音波を画像として表します。なので、音波が通過する臓器の間に「空気」があると音波が遮られ画像を作れなくなるのです。これが、超音波検査が職人技と言われる所以のひとつになります。
腹部は、小腸・大腸と空気を多く含む臓器がたくさんあります。検査対象となるのは、肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓と上腹部の臓器になりますが、腕が立つ放射線技師さんは、周りを腸に囲まれている産婦人科・泌尿器科領域の検査もできます。超音波検査が得意であれば引く手あまたですね。

健診施設でも、意外とさまざまなモダリティに関われます。

また、技術を積んで認定資格を取得し、放射線技師として充実を図ることができます。
なので、健診センターで技術を磨いて大きな病院に行く放射線技師さんや、病院で技術を積んだ技師さんが健診センターで働き出すケースもあるんです!

ローテーション?モダリティ専属?

健診センターの「規模」や「運営方法」によって、影響を受けるのが携わることができるモダリティの数です。

ある程度規模が大きくなれば、育成制度が整っていて、教えてもらいながら様々なモダリティを経験することが可能ですが、規模が小さい施設や、放射線技師さんの出入りが激しい施設だと、ベテランさんが1つのモダリティを独占し、新人は一般撮影と雑務ばかりという話が少なからずあります。

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さまざまなモダリティに携わりながら、健診センターで働きたい!

という方は、施設の情報だけではなく、さまざまな視点で働く場所を見極めましょう!

規模で違う!健診センターの働き方

病院やクリニックと同じように、健診センターもその目的で仕事の内容や、モダリティの差が出てきます。

健診のみを実施する施設

主なモダリティは、一般撮影、胃透視検査、最近はマンモグラフィがある施設が増えてきています。この規模の施設では、放射線技師さんの技術以外の力も必要とされており、

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朝の準備や、データの入力をお手伝いもしています!

などなど、放射線技師さんからお話をおうかがいすることが多いです。

また、この規模の施設では健診車両を運用し、地域に出向いて健診を行うことがあります。
そのため、男性の放射線技師さんで多いケースですが、

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通常の撮影業務のほか、私は大型車両の運転免許を持っているので、健診車両の運転も仕事のひとつです!

と、車の運転まで対応している施設もあるそうです。

人間ドックやがん検診を取り入れている施設

「健診のみの施設」で紹介したモダリティに加えて、CTやMRI、中には「PET装置」という超高額な装置まで備えている施設もあります。

CTやMRI、PETなどは専門性の高い知識・技術が求められますが、

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雑務が少なく、放射線技師としての撮影の仕事に専念できてます

という施設が多いそうです!中には、放射線技師が超音波検査を担当しており、高い技術が求められるケースもあります。

病院と併設した施設

モダリティは病院と同等です。一般診療の間に健診者の検査をします。この手の施設だと、ほぼ病院で働く放射線技師さんと代わりありません。

どんな1日過ごしてる?健診センターのスケジュール

健診センターの仕事でのお仕事は、どんな人を対象とした健診・検診をしている施設なのかで大きく違いがでてきます。今回は、ケースの違うお二方のご紹介です。

ケース1

  • 診療放射線技師の25歳/女性のSさん、経験年数3年
  • 病院と健診センターが併設された施設でご活躍中。健診センターとしての放射線技師が取り扱うモダリティは、一般撮影、胃透視検査、マンモグラフィ、CT、MRI、超音波検査です。
  • 病院の放射線技師として勤務し、併設された健診センターに支援に行っています。
  • 定時は8:30~17:30(休憩60分)

7:50~ 出勤
出勤時間は、一般的な病院とさほど変わりません。
制服に着替え、まず始業点検といって使用する装置を目視で点検または簡単な動作確認を行います。


8:10~ 朝礼
その日の担当モダリティの伝達や夜勤(当直)者からの申し送り、全体への伝達事項などを行う朝礼を実施します。


8:30~ 業務開始
Sさんの本日の担当は、一般撮影とマンモグラフィ。
まずは併設された健診センターに出向き、一般撮影で胸部レントゲン撮影を行います。件数は平均25~35件ほどです。健診者の方々は、健診用の検査着に着替えていますので、着替えの指示や説明が少なくて楽ですね。


10:00~ マンモグラフィ
その日の胸部レントゲン撮影を終え、病院側に戻ってきたら、次はマンモグラフィです。
件数は平均10件前後になります。ほかの女性の放射線技師さんと協力して実施します。Sさんは、まだ経験が浅いため、困ったときは、先輩の技師さんが優しく指導してくれます。


12:00~ お昼休み
お昼ご飯を食べて、自分のデスクでひと眠り。この間も撮影は続いていますが、うまくチームで調整して休憩をとることができています。
※病院側のマンモグラフィの撮影も並行して実施しています。


13:00~ 午後の仕事開始
午前中に対応できなかった健診者さんがいた場合、午後もマンモグラフィを実施します。
※基本的には、ほとんど午前中に終わるため、午後からは病院の放射線技師さんとして働きます。また、空いた時間を見つけ、先輩の技師さんと撮影したマンモグラフィの読影を実施します。
午後はある程度時間に余裕があるので、その時間を読影や勉強にあてることができます。


17:30~ 帰宅
ほとんど残業することなく、定時に帰宅できました。


ケース2
  • 診療放射線技師の35歳/女性のHさん、経験年数10年
  • とある事業団でご活躍中。健診バスを備え、各地に出向いて健康診断を実施しています。健診バスに備えられたモダリティは、一般撮影、胃透視検査、マンモグラフィの3つです。
  • 定時は7:00~15:00(休憩60分)

5:40~ 出勤
出勤時間はかなり早いですね。
まず始業点検といって、使用する装置を目視で点検または簡単な動作確認を行います。
健診者が待つ地域へ出向く必要があるため、必要最低限の点検と準備ができたら、バスに乗り込み出発です。健診地域がある程度の距離であれば、バスの中で軽く睡眠を取ります。


6:30~ 朝礼
その日の予定健診者数や、全体への伝達事項などを行う朝礼を実施します。Hさんの事業団では派遣の診療放射線技師さんも働いており、その技師さんはこのタイミングで合流します。


6:45~ 健診バスの電源投入
朝礼が終了次第、職員みんなで準備に取りかかります。健診バスの音はかなり大きいので、健診が開始される15分前ぐらいにやっと電源が入ります。


7:00~ 撮影開始
Hさんは、マンモグラフィをメインで担当します。この日の予定検査数は68名です。健診者の受付や検査説明・着替え等は、別の職員さんが担当してくれるため、Hさんはどんどん撮影をこなしていきます。


12:00~ お昼休み
午前中に45件前後の検査を終え、お昼休憩に入ります。しっかり1時間休めます。職員のHさんはバスの中でご飯や休憩をとります。
※一般撮影や胃透視検査は、この時間帯で終了になります。長い場合でも13:00ごろまでの検査です。


13:00~ 午後の撮影
午前中と同様、マンモグラフィを実施します。
※一般撮影や胃透視検査の担当の放射線技師さんは、午後から撮影した画像をCDやDVDに落としたり、健診バスの点検などの手伝いを行います。


14:50~ 撮影終了、撤収作業
この日のマンモグラフィの撮影件数は、61件でした。多い日だと、80件前後撮影するときもあります。
ほかの職員さんの手も借りながら、撤収と画像を落とす作業を行います。作業を終え次第、事業所へ帰ります。


15:30~ 帰宅
事業所に到着後、解散です!



Hさんのように、バスで移動し健診を行う施設では、出勤時間がかなり早い傾向にありますね。公益財団法人の施設さんなどが、このような勤務体制になっていることが多いです。ちなみに、出向く地域で大きく出勤時間が変わることがあるので、よく事前に確認しておきましょう!

以上、HさんとSさんの一日の流れをご紹介しました。
同じ健診を目的とした施設で同じ担当モダリティでも、撮影の流れや件数は施設で違ってくることがわかりましたね。

雇用形態の違い Hさんのような事業団では、正規職員として勤務する放射線技師さんはあまり多くなく、また男性がほとんどを占めます。女性の放射線技師さんは、非正規職員もしくは派遣の技師さんがほとんどです。
理由は、健診に必要な技術や資格は、どの事業所でもさほど変わりがないから。

なので、技術や認定資格をもった女性の放射線技師さんにとっては、結婚や旦那さんの転勤に合わせて転職しやすい環境が整っています。どこでも働く環境があるというのは、魅力のひとつですね。

健診センターの給与事情

健診センターのお給料は施設によってかなりバラつきが大きいですが、平均的にみると病院やクリニックと比べると若干低くなっています。

さきほどご紹介した「とある事業団で働くHさん(技師歴10年)」の平均年収が、約320万円です。

年収が少し低い傾向にある理由は?

病院やクリニックでは、診断・治療を行い、保険点数を申請すれば、その費用を国が社会保障費として還元してくれますよね。

しかし、健康診断や検診ではそれが適応されません。健診(健康診断)は国または地方自治体からの予算が決まっていますし、検診は個人の自己負担になりますので、なかなか採算がとれにくいのです。
そのため、がん検診などが盛んで、検診を受ける方が多い施設の放射線技師さんの待遇は良いですが、健診のみ施設だと、なかなか昇給も難しくなってくるのです。

給与に目を向けた場合、健診だけでなく、その他のオプションを取り入れている施設が待遇はよい傾向にあります。また、そのようなオプションをとりいれた施設が求めている人材は、高い技術を持った女性の放射線技師さんのため、撮影スキルの向上が必要になります。

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コンサルタントよりひとこと

経験年数が浅い方、健診関係のスキルが十分でない方でも、一般の健診センターで技術は高めることができるため、待遇がよい施設で働くチャンスは必ずあります。
健診センターで活躍するには、まず「マンモグラフィ認定技師」のA判定を所持しておくことが必須になるでしょう。

その他の施設も含めて「放射線技師さんの給与・年収」について知りたい方は、以下もご参考ください。

今は恵まれてる!?or本来ならもっと貰えてた…?放射線技師さんの平均年収

健診センターで働くメリット・デメリット

健診センターについていろいろとお話してまいりましたが、働くイメージはできはじめたでしょうか?
特に、病院やクリニックからはじめて健診センターへご転職をお考えの方は、

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私に合ってるの?長く働くことはできる??

などとご判断頂く上で、転職する前に働く上でのメリット・デメリットを改めて知っておくことで、転職したあとに後悔することを減らすことができます。

そこで改めて、事前に知っておきたい健診センターで働くメリット・デメリットをまとめましたのでご覧ください。

健診センターで働くメリット

  • 残業が少なく、夜勤がない
  • 病院やクリニックにも通用する、健診・検診に関する認定資格がある
  • 健康な人を相手にした検査である(疼痛や怪我による検査の障害が少ない)
  • グロテスクな症例に出会うことがない
  • 同じ検査を繰り返し、数多く経験でき、技術の習熟が早い
  • 健診バスの施設であれば、いろんな場所で働ける
  • 再就職先として選択しやすく、女性の放射線技師のニーズが高い

健診センターで働くデメリット

  • 一般的に給与が病院と比べると低い
  • さまざまな症例に出会う機会がないい
  • 施設によっては、出勤の時間がかなり早い
  • 非正規社員としての募集が多い
  • 少数精鋭の施設が多いため、休みがとりずらいケースもある

健診センターでの働き方まとめ

  • 予防医学を主軸とした仕事である
  • 健診と検診があり、検診の内容で取り扱うモダリティが相当異なる
  • 各モダリティに認定資格があり、転職に有利である
  • 給与は病院と比較すると低めだが、技術次第では高待遇の施設で働ける

健診センターでの働き方ついてご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?
イメージしていたままだった!あるいは違った!違ったけれども許容範囲の仕事内容だった、などなど…それぞれのご感想があるかと思います。

もし、健診センターへの転職を前向きに考えたい!もう少しくわしい話を聞きたい!という方は、「履歴書・職務経歴書の書き方のアドバイス~添削」「面接対策」まで、良いご縁に繋がるよう全力でサポートさせていただきますのでぜひご相談ください。

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一方、健診センターの仕事をを読んでみて、「やっぱり病院やクリニックで働きたいな…」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。診療放射線技師JOBでは多くの病院・クリニックから求人のご依頼をいただいておりますので、まずは情報収集として以下よりご覧ください。

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