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新型コロナウイルス感染拡大による転職活動の影響について

更新

新型コロナウイルスの感染拡大防止に日々ご尽力されている医療関係の皆様には深く感謝申し上げます。

「コロナウイルスで世間が混乱している中、転職活動してもいいのかな…?」
「転職したいけど、採用状況はどうなっているの?コロナウイルスが落ち着いてからのほうが求人は増えるの?」

新型コロナウイルスの感染拡大防止の為、および首都圏を中心とした緊急事態宣言の発令を受け、転職活動にもさまざまな影響がでています。

このページではコロナウイルス感染拡大による、以下の3つの視点で転職市場の変化を徹底的に解説します。

  • 医療機関/企業別の採用状況の変化
  • 選考フローの影響
    (選考時間の変化、選考が不利になる場合があるのか)
  • コロナウイルスが落ち着いた後の求人状況予測

この記事を読めば、コロナウイルスとご自身のご希望条件を合わせて考えられ「転職活動をはじめたほうがよいのか」それとも「コロナウイルスが落ち着くまで転職活動は控えたほうがよいのか」答えを出せるでしょう。

なお本記事は、診療放射線技師JOBとお付き合いのある医療機関や企業からの情報を、キャリアコンサルタントが整理して記しています。
そのため細かい部分での実際との違いについては何卒ご容赦ください。


また診療放射線技師JOBではコロナウイルスによる職場環境への影響をアンケートいたしました。
他の診療放射線技師さんの職場はどうなのかな?と気になった方はこちらもぜひご覧ください。

コロナウイルスによる転職市場の状況

病院での採用状況の変化

病院でも新型コロナウイルス感染症患者を受け入れている病院と受け入れていない病院で少し違いがあります。

感染患者を受け入れている病院

感染症患者の受け入れをはじめた病院では、院内感染防止体制の徹底の為、それに関わる医師や看護師などのコメディカル、事務スタッフともにコロナの感染予防に付きっきりとなり通常業務に支障をきたしている状況です。
そんな状況ですので、採用にまで手の回らない病院が多いです。

感染症患者の受け入れをはじめた病院では、院内感染防止体制の徹底の為、それに関わる医師や看護師などのコメディカル、事務スタッフともにコロナの感染予防に付きっきりとなり通常業務に支障をきたしている状況です。

また診療放射線技師においては、新型コロナウイルス肺炎患者のX線・CT撮影などいつも以上に業務過多となっている状況です。
そんな状況の最中、採用にまで手の回らない病院が多いです。

感染患者を受け入れていない病院

感染症患者を受け入れていない病院でも、感染マニュアル作成など感染症対策の業務が増えたという声は聞こえますが、多くの病院では外来患者が少なく、空床も出てきています。

また外出自粛の影響もあってか、救急搬送もかなり減っているため、病院全体が忙しいという状況ではないようです。

そのため通常通りとまではいかないものの、採用活動は引き続き行っているところが多い印象です。

しかしながら感染症防止策の観点より、院内での面接や見学を自粛するところも増えており、採用活動を行っているとはいえ、なかなか選考が進みにくいといった状況となっています。

とくに先に「緊急事態宣言」が発令された東京都などはその傾向が顕著ですので、今後は全国的に同様の状況が想定されます。

クリニック・健診施設での採用状況の変化

外来受診者、健康診断の受診者ともに大幅に減少しています。

また緊急事態宣言の発令により、診療時間を短縮したり、健診を4月いっぱい休診にするところも増えてきました。

特に健康診断の受診者が減った事で、一般撮影、胃透視、マンモグラフィなどの検査項目に組み入れられている業務は大幅に減少し、診療放射線技師の人員が足りている、もしくは人員が余剰となっているところも増えてきています。

シフトが調整され、給与カットや当面の出勤停止になってしまった方もいらっしゃるようです。

ただコロナの感染は一時的なものと考えると、健診の繁忙期になる10月、11月を見越して採用を継続しているところもあります。

このあたりはクリニック・健診施設の考え方によるものです。

採用活動は一旦、停滞気味ではありますが、コロナの終息と同時に繁忙期が重なると、採用活動が急激に動き出す可能性がありそうです。

医療機器メーカーでの採用状況の変化

診療放射線技師の転職先として、医療機器メーカーでのアプリケーションスペシャリスト(販売支援)というお仕事があります。

現時点で医療機器メーカーの募集自体に大きな影響はでていません。

ただ企業としての、営業活動に支障ができている状況は否めず、コロナが長引けば、企業の収益に大きな影響を及ぼす可能性があります。

とくに外資系企業などは本国との調整が必要になります。

新型コロナウイルスは全世界的なパンデミックですので、全世界的に採用計画を見なおす可能性もあり、今後の動向には注意が必要です。

また「緊急事態宣言」が全国的に発令された事により「緊急事態宣言が解除されるまで、対面における選考面接を控える」といった企業がほとんどとなっております。

緊急事態宣言が解除される5月6日迄は、対面の面接を行わないという判断を各社が行っております。

一部の企業ではWEB面接に切り替えて対応を行っているところもありますが、選考期間に今まで以上に時間がかかる状況となっております。

まとめ

病院

感染患者を受け入れていない中小の民間病院であれば採用活動は継続中です。

クリニック・健診センター

採用活動は停滞気味ですが、 コロナウイルスが落ち着けば活発に動きだすでしょう。
タイミングを逃さないよう情報収集に努めましょう。

医療機器メーカー

現在募集自体に大きな影響はでていません。ですが選考スピードは遅くなることが予測されます。

キャリアコンサルタントから終わりに

4月16日より「緊急事態宣言」の対象エリアが全国に拡大されることが決定いたしました。

とくに転職活動をされる方が最も多い「首都圏」は、採用側から対面での面接キャンセル・延期のお声をいただく機会が増えている状態です。

また転職を希望されている方も、感染防止策や外出自粛要請により選考が進んだとしても、面接のキャンセル・延期、あるいは転職を一時的に見合わせる方もいらっしゃいます。

逆に健診施設で働かれている方などは、受診者の減少によりシフト調整が余儀なくされ、給与カットなど、やむを得ない理由から早急な転職を希望されている方もいらっしゃいます。

いずれにせよ新型コロナウイルスの影響は採用側、転職を希望される側いずれにも影響がでている状態です。
とはいえ新型コロナウイルスの感染は、いつか落ち着くでしょう。

その後は採用活動が通常以上に、今まで停滞していた分、急激に活発に動き出すものと考えます。

私たちは、この時期は転職される方にとって、大切な時間と考えています。

積極的に転職活動を進められる方には、Web面接の活用など、選考がスムーズに進むよう出来る限りのサポートをしています。

また、ご希望の施設/企業で採用活動が活発でない場合、転職時期を一時的に見直されるのも一つです。

ただ世間が混乱している状況ではありますが、転職時期を見直す場合でも、余裕があれば履歴書・職務経歴書の作成等できることはやっておきましょう。

準備しておけば、コロナウイルスが落ち着いた後の転職活動を有利に進められます。

今このタイミングで転職活動をするかどうかの判断は非常に難しいです。

しっかりと情報収集をして的確な判断をおすすめします。

私たちはどんな状況でも、診療放射線技師さんに感謝し、全力で応援し、「転職を考えている」という診療放射線技師さんに対しては丁寧にサポートいたします。

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